松原の部屋

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旅行記のようなもの2022冬 前編

どうも、松原です。早いもので2022年の12分の1が終わろうとしています。バスタ新宿行ったらなんかエモくなったので思いついた言葉をタラタラと書き連ねたものを投稿してから早3ヶ月、バスを貸し切ったり、論文の執筆を終えたらA4見開き2枚に圧縮したり、それを元にパワポを作ったり、無料運行のバスに乗ったりと色々てんやわんやしつつも、こう毎日が大型連休みたいな学生生活が終わってしまうのだなぁと思う日々を過ごしてきました。

予備知識

本題に入る前にちょっと昔話を。時は遡って2020年秋くらい?、アニメイトアイドルマスターがコラボした日本縦断フェアが開催され、見事僕の担当アイドル、馬場このみさん(24)が山口県の代表として防府店に等身大パネルが設置される運びになることが発表されました。喜び勇んだ僕は友人に頼んでサンライズの寝台券を確保してもらい、ついでに高松店に設置されている大神環(12)のパネルも拝んでいこうと高松に宿を取りました。
というわけで、12月25日、クリスマスの夜に件の友人と野郎2人でラーメンを食べ、彼に見送ってもらう形で単身西へ向かいました。こうなったのはキャンペーン開始日が26日なのが悪い。


ブレッブレですね。それだけテンションが上がってたわけですが。
目的通り防府で担当の姿を拝み、厳島神社に参拝し、岡山始発の特急うずしおでいざ高松へ!
いやぁノリノリですね。ディーゼルカーは地元で好きなだけ乗れますが、「特急列車」ともなれば京都か函館まで行かなきゃ乗れないので。んで、乗り込むと同時に車内の便所へ駆け込んで用を足していたところで「多度津駅で触車事故が発生したので、当駅で運転を打ち切ります。」と放送。
便座に座って終わった架線下ディーゼル部……窓口で特急券を払い戻し、定刻通り動いていたマリンライナーで瀬戸大橋を渡りました。これが初めての四国上陸でした。

前置きが長くなりすぎましたが、1年ちょっと前にこんな事がありました。やはりなんとしてでも四国リベンジしたい。そんな思いを叶えてくれる切符がありました。この記事を読んでいるでんぐるま・ひろし諸兄は、JR四国が「バースデイきっぷ」なるものを発売していることは御存知だろう。誕生月の連続する3日間、JR四国全線、土佐くろしお鉄道、四国内JRバスの一般路線を全区間、特急含め乗り放題になる企画切符である。僕は1月生まれなのでちょうどいいと思い購入を決意。だいたい2ヶ月くらい前から旅程を組み、年末には準備が整っているレベルまで仕上げていました。飛行機と宿くらいしか取るものないし、「この間適当にうろつく」なんて旅程です。すぐにできます。

1日目 自宅→香川放浪

朝4時に起床し、羽田空港へ。この時はまだ家族以外誰にも四国へ行くことを伝えていなかったので、羽田の1タミにいることを公言したら「高飛び?」と言われる始末。


JL475便、 JA312Jで高松へ。運賃が同額なのでNH便にするか迷ったのですが、JLの方が20分遅く離陸するのでこちらを選んだらまさかの国際線機材。Wi-Fiが無いのはなんだかなぁと思いつつも、窓から見える地上の景色を見ながら今どの辺飛んでるのかな?と想像するのも意外と楽しかった。

関東平野どこまでも広大かつまっ平。奥は那須になるしい。中央やや右、ウイングレットの根本の左側に筑波山が見える。平地から見ると大きく横たわって見える筑波の山も24,000ftから見下ろせば物凄く低く見える。

甲府盆地地理の教科書でよく扇状地として紹介される地域ですが、生で見るのはこれが初めて。教科書の写真通りの地形でちょっと感動。かのユーリイ・ガガーリンは人類初の宇宙飛行からの帰還後に「地球は青かった」と語ったが、僕は自身5回目の航空機搭乗後に「甲府盆地は教科書通りだった」と言っている。
姫路上空から瀬戸内海へ出て、右に小豆島を見て高松空港に無事着陸。

高松空港のリムジンバスたち。この後ろにJバスが止まっており、意図的に切り抜いたものであるが、MS8とセレガRが並ぶ姿はどことなくコロナ禍前の成田空港を思い出す。

バスを横目に歩いて空港前の坂を下り、一軒目のうどん屋へ。

かわたうどん わかめうどん ¥450
朝食は軽く食べただけだったのでガッツリ食べるのはこれが一食目。本当はこの店のちょっと先のうどん屋に行くことも検討していましたが、もう一杯食べてから空港前の坂を上って空港発のバスに間に合うか不安だったのでうどんは諦めて空港へ戻ることに。


琴空バス 高松空港→まんのう町役場 香川200か664(KL-RU1JHEA)
この車、貸切仕様のセレガR FCに後天的改造で降車ボタンを取り付けた代物。世の中面白いバスがいるもんだなぁと思いながらバスに揺られること40分弱、まんのう町役場に到着。

バス停から徒歩10分くらいで二軒目のうどん屋へ到着。

太郎うどん きつねうどん小 ¥300
外の風が強かったので温かいうどんが沁みる。ごちそうさまでした。

お店を出てから少し歩いて線路際へ。


YouTubeの走行風景動画で何度も見た撮影地ですが、上り坂からのカーブで振り子気動車がしっかり車体を傾けながら力強く迫ってくる様は圧巻で、とても楽しい撮影地でした。

25分くらい歩いて琴電琴平駅へ。

お馴染みの京急1000形。前回乗車したときは仏生山でクラファン出資者の撮影会をやってたなぁと思い出しながら仏生山へ。



「仏生山のヌシ」こと電動貨車デカ1と先日引退したレトロ電車300号。300号は仏生山の入換車としてこのまま残るらしい。

続いて瓦町へ移動し、志度線を乗り潰すことに。

801号と701編成による名市交中古の3両編成。801号はパンタの生えた制御付随車という珍妙な車。

貫通扉跡の大きな窓から覗く地下鉄の顔。面白い電車だなぁと思いながら志度線を単振動*1して片原町へ。



寄鳥味鳥 若どり+とりめし ¥1,400
夕飯は香川名物骨付き鶏。前回は年末の土曜日だったのもあって店内は満席。泣く泣くテイクアウトしてホテルの部屋で食べたわけですが、やはり店で出来たてを食べたい。てなわけでリベンジ達成です。

チェックイン時間が近づいてきたので一度ホテルへ。荷物を置いて未乗の琴電長尾線の乗り潰しに出ました。

長尾駅。いきなり線路が終わって、道路の向かいは一般住宅。今まで見たことのない線路の終わり方に呆気に取られてしまいました。
例によって単振動。換気で半開状態の窓から常時吹きつける風のせいで腹を下して瓦町で緊急ピットインしたのも今となっては笑い話ですね。
ホテルに戻り、部屋のシャワーで身体を温めて眠りにつきました。

2日目 高松→(寄り道)→松山

まずは腹ごしらえから。

味庄 かけうどん大+とり天 ¥400
朝6時から営業している味庄へ。この店も前回訪問時は定休日で食べられなかったのでちょうどよかった。

ホテルの朝食は高松駅構内のパン屋で好きなパン2つと飲み物を引き換えるタイプだったので、交換してからラッチ内へ。


JR四国は異形式併結を平気でやっているのも面白い。関東ではE231-1000とE233-3000くらいでしか見られないからな。私鉄だったら京急小田急、地元の関鉄でもやっているが。


いしづち3号で松山へ。宇多津で岡山から来たしおかぜ3号と連結し、堂々8両編成で予讃線をかっ飛ばす。スマホGPS速度計アプリを入れて速度を測っていたが、車体を傾けながら130km/h近く出す区間も多く、振り子特急の本気走行を堪能できた。

あっという間に松山に到着。松山駅は2面3線の構造で、特急列車は駅本屋に面した1番線から発着する。この駅の面白ポイントは、しおかぜ・いしづちが高松方に、宇和海宇和島方に縦列に停車する点であり、乗り継ぎ需要もあるんだなぁと思った。そして何より折り返しのスピードが物凄く早い。両者10分もかからず折り返して行った。

松山からは普通列車に乗り換えて伊予長浜へ。たまたま乗務員の試験に遭遇し、腕章をつけた乗務員が6、7人乗るワンマン列車に揺られました。
道中景色が綺麗なことで有名な下灘駅にも停車しましたが、ホームには平日にもかかわらず乗客の倍近い人数のギャラリーが溢れており、この人らのうち何人が鉄道利用者なのかな~と野暮っぽいまあまあ大切な事を考えてたら伊予長浜駅に到着。

伊予長浜と言えばインターネット景勝地「ンョ゛ハー゛」こと、ショッパーズ長浜店ですよね。

このために長浜で降りました。というかこの日の行程はここありきで組みました。中は至って普通のスーパーマーケット。納豆が3個パック118円で売っててなんか高いな~と思ったくらい。都内のマルエツ行っても思ったんですけど、たれ・からし付きの納豆3個パックが60円前後で入手できるのってもしかして茨城だけなんですかね?
話を戻す。お弁当とお茶を購入して店を出る。次の伊予大洲方面への待ち時間が一番短い時間帯を狙って来たので長居は禁物。心残りはあるが長浜駅へと足を進めた。


松山~長浜~伊予大洲と乗車したキハ54。バスの部品を多用した設計ではあるものの、キハ32よりはバス感は薄め。2エンジン車で力強い走りをするはずだが、前後に振り子特急に乗ってるせいで感覚が麻痺しており、相対的にゆっくりに感じてしまった。

伊予大洲からは宇和海で一気に松山へ戻る。2427とN2000系量産先行車2458のコンビに乗車できてちょっとラッキー。予讃線は海沿いをのんびり走るのに対して、内子線は山の中をトンネルでブチ抜くのでその対比もまた面白い。それでいて宇和海号は車体を左右に傾けながら山の中を軽快にかっ飛ばし、あっという間に松山駅に到着。

松山駅での僅かな折り返し時間に2番線へと急いで回って乗ってきた列車を撮影。レアな量産先行車を撮影できて大満足です。

2000系一族の台車は一般的なディーゼルカーの台車と比べてホイールベースが長く、その分全長も長い。車体と台車とを繋ぐ機構が斜めについているのがいかにも「振り子車の台車」感があって良い。この車は模型も持っているのでウェザリングの参考にします。

駅の観光案内所で伊予鉄市内線の2Dayフリーパスを購入して道後温泉を目指すことに。
文字数が増えるので詳しくは書かないですが(Twitterで「#松原乗車録 #バースデイ四国2022」と調べたら出てきます)、自分でもなんて乗り方してんだよとツッコミたくなるような乗り方をして道後温泉へ。

道後温泉駅駅前には坊ちゃん列車が展示してある。ここが所定の留置設備のようで、ちゃんと銘板まで置いてある。洗車とかどうしてるんだろ?
Googleマップを頼りに道後温泉本館を目指す。工事の囲いがあって目立つだろうと思いながら坂を上っていたら

あった。石畳の歩道、風情のあるガス灯、電線は地中に埋設されるなど、徹底的に道後温泉本館を中心とした景観まちづくりがなされていてこの外壁である。しばらく前までは手塚プロとコラボした火の鳥のラッピングだったらしいが、今のものはよくわからないモザイクアート。白い鳥はシラサギか?地元でも田んぼによくいる馴染み深い鳥さんです。

話を戻していよいよ入浴。工事中のため向かって左側の「霊の湯(たまのゆ)」のみ営業しており、420円で入ることができた。向かって右側のやたら屋根がある方は皇室専用の「又新殿(ゆうしんでん)」で、1952年以来使われていないとのこと。現在は予約制で内部を見学できるらしい。
道後温泉でしっかり温まったら再び路面電車の乗り潰しに出る。時刻表を見たら、ちょっと待てば一日14往復のみ運行、土日祝日運休の6系統本町線に乗れそうなのでそれを目指して松山市内を右往左往して松山市駅へ降り立つというアホみたいなムーヴをかましてようやく夕食にありつく。


宇和島鯛めし 槇 鯛めし御膳+坊ちゃんビール ¥2,720
美味しかった。宇和島では改札外に出てもゆっくり食事できそうになかったので松山で済ませてしまう作戦でした。ごちそうさまでした。

腹ごしらえが済んだところで路面電車に揺られてホテルへ向かう。変な乗り方したので1日目で元取れちゃいました。

ホテルにチェックインして洗濯物をまとめてコインランドリーへ。ホテルの駐車場にあって、営業時間は6:00~23:00らしい。洗濯乾燥機の前に立ったら「21:30までに使ってください」と張り紙が。現在時刻は21:40。電源が落ちて施錠されるとのことで、洗濯は翌朝にしようと部屋に戻り、ミリシタのイベントをこなして*2眠りにつきました。旅行中にソシャゲに没頭するなと思う読者もいるだろうが、担当のイベントなので仕方ない。

【おまけ】


ホテルへ向かう途中に見つけたお店(閉業済みらしい)の看板。松平健みたいだな~と撮影。松原家は一家揃って暴れん坊将軍の再放送に夢中。いいお土産写真になりました。

さて文章がえらい長くなってきたのでとりあえずここまで。後半は3日目から5日目に帰宅するまでを予定しています。

*1:乗ってきた列車で引き返す行為

*2:実際は前日、琴電に揺られる最中にイベントが始まっていたが、緊急メンテナンスが始まったのでほぼ1日イベントのことを考えずに済んでいたが、メンテが明けてしまったのでやらねばならなくなった